吉岡徳仁「クリスタライズ」展
Mandala Design sachiです。
「吉岡徳仁-クリスタライズ」を鑑賞しに、東京都現代美術館に行ってきました。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/147/1
~吉岡徳仁(1967年生まれ) は、アート、デザイン、建築など幅広い領域において自由な着想と実験的な創作から生まれる作品により、世界に最も影響を与える創り手の一人として、国内外で高く評価されています。
本展は、大規模なインスタレーションをはじめ日本での初公開作品・新作を含むその作品世界を、初めて包括的に概観できる機会であり、常にアートの新しい手法を研究し、大胆な発想と革新的な表現によって世界に驚きを与えてきた、吉岡徳仁の過去最大規模の個展となります。~
吉岡徳仁は、プロダクト、空間、パッケージ、建築など、多岐にわたるデザインを手がけている世界的に著名なデザイナー。
わたし達に身近なものとしては。
auの携帯電話のデザイン。
「MEDIA SKIN」(2007)
「X-RAY」(2010)
これ、出た当時、憧れました。
こちらは目薬。香水のボトルみたい。かすかな薔薇の香りがするそうですね。
「サンテ ボーティエ」ボトル(参天製薬)
これら手のひらにすっぽりおさまるようなもののデザインから、
SWAROVSKI 、CARTIER、HERMES、LEXUS、TOYOTA、NTTなど、名立たるブランドの構造物の空間デザインまで、幅広く手がけている。
吉岡徳仁を世界的に有名にしたのは、紙でできた椅子「Honey-pop」。
「Honey-pop」(2001)
http://i6designs.com/tag/honey-pop-chair/より
ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などの世界の主要美術館での永久所蔵品。
この椅子の展示もあった。座りたくてウズウズしたよ。我が家にもひとつほしいな。「でもこれは使い続けると絶対に汚れが目立つ」とはご一緒したM氏の弁。確かに。半年後にはうっすらとおしりの形になった汚れが…つくのか!orz
今回の「クリスタライズ」展から受けた全体のイメージは、白くて透明でキラキラした感じ。純粋培養。
ピュアで気持ちのよい空間だった。スペクトラムとか結晶とか、個人的に好みのものがいっぱい。
入り口付近は撮影可。
大量のストローのようなファイバーで形作られた不思議な空間。
「Water Block」(2002)
ガラスのベンチ。床に写る透明の影が幻想的。
置く場所によって大きく表情が変わるのだろうな。青空の下。草原のまん中。静かな海辺。「ガラスのベンチ」という絵本ができそう。
吉岡氏いわく、水が造り出す美しい波紋やきらめきを連想させる、水の彫刻のようなものを作りたかったとのこと。
水の彫刻。いいなー。
こちらはパリ・オルセー美術館のマネ、ドガ、モネ、セザンヌなどのギャラリーに常設展示されている。確か、森美術館にもありました。
画像は、http://www.tokujin.com/より
そして、「Rainbow Church」
「Rainbow Church」(2010)
20代前半のころ、南仏プロヴァンスにある、アンリ・マティスが手がけた「ロザリオ礼拝堂」を訪ねた吉岡青年。「いつかこのような建築を作りたい」と思ったという。
その頃からずっと構想を続けてきた建築プロジェクトが、この「虹の教会」。
500本のクリスタルプリズムが映し出す、白い壁の上の虹色のひかりが作品の肝。きれい…。
近づいて見ると…
しかし、作品の規模がでかい!
このサイトのトップページで、多くの人の協力があってこの作品が設置されていく行程を見ることができる。
吉岡徳仁にもきっと、こういうのに憧れて純粋にやってみたくて、でも実績もお金もなくてそんなの夢のまた夢、だった時代があり、それからずっとキャリアを積んで、今や世界的に認められ、それでこういうやってみたくてたまらなかった作品が実際に作れるようになって…感無量だろうなー。と想像し、感動した。大変によかった。本当にきれいだもの。
他には「Swan Lake」「Rose」などの作品がありました。
http://www.tokujin.comより
■■ おまけ ■■
ロビーのカラフルなソファを撮りたくてシャッターを切ったら、たまたま映り込んでいてたまげた 吉岡徳仁氏と思われる歩きスマホのお方。(未確認)
それでは!
吉岡徳仁-クリスタライズ 展覧会情報
■会期
2013年10月3日[木]―2014年1月19日[日] ~終了しました
■開館時間
10:00~18:00(入場は17:30まで)
■会場
東京都現代美術館(企画展示室B2F・アトリウム、1F・B室、ホワイエ他)
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