渦巻という装置

Mandala Design & Chemicals の sachi です。

 

唐草倶楽部主宰 haru さんのブランド、haru.Japan のロゴには渦巻が4つもついている。
唐草倶楽部にも大きいのが一つ。

 

20090117_782927渦巻が4つ

 
   
渦巻というのは、つくづく不思議な文様だなあと思う。
第一にシンプルである。ひと筆書き対応。
なのに、これ以上はないほどの動きを感じさせる。
生命力を感じさせる。
その上、DNAのらせん構造から銀河の渦巻まで、大切な
ことのキーはすべて渦巻が握っているのだった。
渦巻は根源的な何かにつながるプロセスを表象化したもの
なのである。

 

渦巻は増殖するとさらに有機的なイメージになる。
生きている感じがして、見ているとざわざわとした
気持ちになってくる。不気味だし、めまいもひきおこすし。
ちょっと怖くなってきた。

 

20090116_782506ニューグレンジの巨石
(フレックスさんのサイトより転載)

 

でっかくて、横たわっていて、怖い。

 

20090116_782505聖書写本『ダロウの書』より

 

しつっこくて、怖い。

 

怖くてもさらに続ける。
ペンで紙にいくつもの渦巻を書いてみる。
力強くぐるぐるとしていると、次第に腕が振れ、肩が揺れ、
頭がぐらぐらとして、目が回ってくる。

 

20090116_782546目が回る

 

書いた紙を両手で持ち、紙ごと渦巻団を回してみるとさらに
具合がよい。いい感じにくらくらしてくる。
もっと効果的なのはOAチェアに座り、勢い良く椅子を回転し
続けること。からだぜんたいで渦巻を作ってみるのだ。すると
ぐるぐるぐるぐる。ああもうすっかり忘れた。人間て何だっけ。
となる。

 

渦巻きとはつまり、ちょっとだけくるくるパーの自分にアクセス
するための装置でもあるのだった。

 

 


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