ヴェルナー・パントン展 @ 東京オペラシティアートギャラリー
ヴェルナー・パントン展
@ 東京オペラシティアートギャラリー
Mandala Design & Chemicals sachi です。
ヴェルナー・パントン展に行って来た!
楽しみにしていたのだ。
もうね。どこから書いていいかわからないほど。
ギャラリーに住んでしまいたいような空間だった。
1967年に登場したパントン・チェアを中心とした
椅子から始まった展示。
これは誰もがどこかで目にしたことがあるのでは。
http://www.operacity.jp/ag/exh111/より転載。以下同じ。
展示の仕方も素敵
自分は<ピーコック・チェア>のフォルムが好きだなあ。
脳天までとろけるくらいリラックスできそう。
座ったことないけど。
こっそり座ってしまおうか
(だめです)
パントンのデザインには、大いなる遊び心と確かな機能美
が共存していると思う。
プラスチックの温かさを知ったとも思った。
その他、展示はなかったのだが、樹脂製の発光する
平たい円筒型テーブル<イルメサ>(1970年)。
(ヴェルナー・パントン展公式カタログより)
スペースエイジ・デザインの照明、<VP-Globe>(1969年)。
(ヴェルナー・パントン展公式カタログより)
無色透明なプラスチックの直方体。
空気に座る椅子<バルーン・スツール>(1954年)。
(ヴェルナー・パントン展公式カタログより)
これらは、いつか夢で見たことがあるような、
言ってみれば無意識の領域に属するものだと思う。
自分で言っていて意味が分からないが。
今でこそ、街や店で見かける種類のものかもしれないが
当時、よくもまあ実際の形にしたなと思う。
後半は、靴を脱いで観賞するスペース。
そこはもう、パントン・ハウス!
どこを見ても魅力的。
http://www.operacity.jp/ag/exh111/より転載。以下同じ。
そしていよいよ、<ファンタジー・ランドスケープ>へ。
洞窟の中のようでもあり、いきものの巣のようでもあり、
「ミクロの決死圏」の世界に迷い込んだようでもある。
いきなりの非日常に素面でトリップ!
なんてサイケデリックな空間なんだ。
ファンタジー・ランドスケープ
なんでこんなの思いついてしまったのだろう!パントン兄!
そしてさらには作ってしまったのだ。
素材は柔らかいメッシュのような感じ。
虹色のグラデーションになっている。
その日の色の気分で心地よい場が決まるかも。
360度包まれている感じが気持ちいい。
平日の昼で、ほとんどひとり貸し切り状態だったので(贅沢)
あちらこちらのスペースに座ってみた。
高いところ。低いところ。
不安定なところにもあえて座る。寝そべる。
オレンジ・ゾーンにむらさきゾーン。きれいなながめ。
仲間や家族が大勢いても、それぞれが思い思いの小空間
でくつろいだり、語り合ったりできそう。
独りでいれば、きっと思索が深まる。
ここから宇宙に直結だ。
「デザインにはファンタジーが必要だ」
と、パントンは言っていたのだそうだ。
彼の作品はどれもこれも幻想に満ち溢れており、
中には奇想とも言われるような作品もあっただろう。
北欧の保守的なデザイン界の中では、相当な異端児的存在だったと思う。
最後のスペースでは<3Dカーペット(ウェーブ)>に座って
パントンに関するフィルムを見た。至福のときでした。
3Dカーペット(ウェーブ)
チケットも◎
ヴェルナー・パントン展
Verner Panton
期 間:2009年10月17日[土]─ 12月27日[日]
会 場:東京オペラシティアートギャラリー(3Fギャラリー1・2)
開館時間:11:00 ─ 19:00(金・土は20:00まで/最終入場は閉館30分前まで)
*
なお、この展覧会に先立ち、
丸ビルにある(marunouchi)HOUSEでもイベントがあった。
以下の写真はここで撮影したもの。素敵すぎました。
the MOTHER of DESIGN
meets VERNER PANTON
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