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haru.Japan 一問一答



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上海での個展『haru.Japan in Shanghai 〜 アンティーク蜻蛉玉アクセサリーコレクション 2010』を間近に控えた、アンティーク蜻蛉玉アクセサリー作家 haru(青柳晴子)に話を聞いた。


 ーアンティーク蜻蛉玉コレクションのいくつかを見せてもらいましたが、豊かな色彩と風変わりな紋様が印象的です。haruさんの、蜻蛉玉との出会いについて聞かせてください。

蜻蛉玉というものをはじめて見たときの印象は「なんじゃこりゃ」(笑)
インドネシア産のジャワ玉だったのですが、私はその圧倒的な存在感・強烈なビジュアルにすっかり心を奪われてしまいました。
その後しばらくしてから友人たちがプレゼントしてくれた蜻蛉玉もまたジャワ玉で、その頃から私はまるでとりつかれたかのように、口を開けば蜻蛉玉の話ばかりするようになりました。そんな調子が続きながら、現在に至っています。


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  ーharuさんの考えるアンティーク蜻蛉玉の魅力とはなんでしょうか。

工芸品としての美しさはもちろんですが、私は、「アンティークの装飾品」という側面にも魅了されました。人から人へと渡り、いくつもの時代を経て今もここにある、ということ。世にある多くの古典がそうであるように、いいものは次の時代に伝えられ残っていきます。これらアンティーク蜻蛉玉もそうですね。そこには色々なひとの思いが載せられているわけです。


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たとえばここに、「マニック・ブルン」(13世紀〜16世紀・インドネシア)という貴重な蜻蛉玉がありますが、おおぜいのひとが愛し守ってきたからこそ、こうして今も目の前にあるのだと思います。この玉はどこで生まれてどんな旅をしてきて今、ここにいるのだろうーそんなことを考えるのがとても楽しいんですね。

  ーアンティーク蜻蛉玉を使った作品を通して伝えたいことはありますか。よければお聞かせください。

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蜻蛉玉と出会った頃の私は、自分でコレクションしたものを見ているだけで満足でした。時が経つのも忘れじっと見つめて、蜻蛉玉の囁きに耳を傾けて。それはもうかなりのオタクぶりでした(笑)
ところが、あるとき気がついたんです。
過去からはるばるここまで来てくれたこの子たちを、自分が囲い込んでしまっていていいのだろうか、と。窮屈なショーケースに閉じ込められた蜻蛉玉たちが、急にかわいそうに思えてきたのです。というのも私自身拘束されるのが大の苦手ですから(笑)

そこで考えたのは、彼らをアクセサリーにして、彼らが行きたいところへ旅立たせるというのはどうだろうか、ということでした。
「私が出会いの場を用意するから、あなたたちがいちばん輝けるところに行きなさい」
蜻蛉玉たちにそう語りかけることにしたのです。
こうして彼らはアクセサリーになり、蜻蛉玉を愛するひとたちのもとへ旅立っていきました。そんなわけですから、どの蜻蛉玉がどの方のところへ行ったか、だいたい覚えていますよ。
作品を通して伝えたいことは、私が蜻蛉玉に語りかけたことそのものです。人間である私たちにはいろいろな事情がありますから、そう簡単にはいかないと思いますが、それぞれが自由を手にして、そのひとがいちばん輝けるところにいられる世の中になったらいいな、と思います。


  ー作品づくりで心がけていることがあれば聞かせてください。

そのアクセサリーを持つ人に幸せになってもらいたい、そのことに尽きますね。haru.Japan流に、そういう気を込めて作っています。


  ー上海における個展が期待されていますが、上海の街や人々の印象はいかがですか。


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とにかくエキサイティング!
熱気を感じます。エネルギーが非常に高い。あらゆる資本や情報が今、世界中から上海に流れ込んでいるので、当然だと思います。それに、人々の美意識がとても高いことに驚かされます。センスがいいんです。
M50(注:上海のアートスポット・左の写真も)を訪れたときなんか、脳天がかち割られるような衝撃を受けました。日本のアーティストも負けてはいられませんよ(笑)






  ー『haru.Japan in Shanghai 〜 アンティーク蜻蛉玉アクセサリーコレクション 2010』展へのいきごみをお聞かせください。また、展示内容について少し教えていただけませんか。

はい。11月5日ー7日と短い期間ではありますが、たしかな足跡を残せたらいいなと思っています。「我ここにあり!」と言う感じでいこうと思っています(笑)

2007年からスタートしたharu.Japanですが、今回は私が特にひいきにしている蜻蛉玉たちに登場してもらいます。haru.Japan的蜻蛉玉オールスターキャストです。男性にも女性にもおすすめな、ネイティブ・アメリカン系のものや、アフリカン・テイストの土っぽいものなどが展示のメインになる予定です。


 ー今後の抱負や、将来的なビジョンがあればお聞かせください。

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今後はharu.Japanブランド内で4つのラインを展開する予定です。
それぞれがブランド化され、さらに充実したアクセサリーを皆さんにお届けできることでしょう。
上海の個展では、その一部を先行販売することにしています。お楽しみに。よかったら皆さん遊びに来てくださいね!


 ーありがとうございました。

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